2021年5月22日 意見交換会・議事録

1.開会の辞(根本代表世話人)

2.ミニ講義「憲法をめぐる最近の動き」(白井孝一世話人)

・憲法改正手続法改正問題について、有料広告規制や最低投票率に関する条項が全く盛り込まれていないのが問題。

 また、憲法改正手続において国会議員や政党は発議する側。発議後の運動に関与することは禁止すべきではないか。

・私権を制限されたり調査されたりすることが許容される基地周辺土地規制法が衆議院で審議中であること。

・米軍ヘリによる低空飛行の区域拡大と常態化が進んでいる。

・共同演習が日米のみならずフランス軍も参加するようになった。集団的安保体制のなし崩しが図られている。

・コロナ特措法で店舗使用禁止を命じられた会社による違憲訴訟が面白い。

・護憲運動で大切なのは、憲法理念のビジュアル化。

 

 

 

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3.自己紹介

参加者10名から自己紹介をいただいた。

 

4.情勢報告(西ヶ谷事務局長)

・憲法改正手続法改正問題についての解説。

・安保法制施行5年。米軍防護の回数が急増している。

・緊急事態条項を憲法に盛り込むことについての憲法審査会での動き、世論調査結果の報告。

・カナリア島(スペイン)における九条モニュメントの紹介記事。

・「国境なき医師団を見に行く」(いとうせいこう著)の紹介記事。

 

5.意見交換

(憲法共同センター)(白井先生のビジュアル化に関連し)藤枝には「九条の碑」があることの紹介。

 

(竜爪山)スペインのカナリア島の九条の碑については以前から知っていた。一度行ってみたいと思っている。

 

(憲法共同センター)世論調査の統計は果たして正しいのか。

 →(菊川市)厳密な世論調査方法は確立しているが、質問の仕方では誘導可能。

 

(弁護士九条の会)先日の管とバイデンの共同声明では、日本の防衛に際して「核兵器の使用を含む」という文言が所々に

 入っている。非核三原則を国是とする日本がこのような共同声明を発出してしまったことによって、日米安保が核兵器使用

 を前提とする核軍事同盟に変容してしまったのではないか。

 

(竜爪山)自衛軍が米軍と一体となって訓練をしていることが東シナ海、南シナ海で頻繁に行われるようになっていることが

 問題。指揮権は米軍にあると思われる。

 

(菊川市)コロナによる生活苦が大きな問題。9条と25条は密接関連している。困窮者を掘り起こしていかねばならないと

 思う。

 →(弁護士九条の会)世論調査において改憲派が「改憲が必要と思う理由」において、「憲法が時代に合わなくなってい

   る」が最多だが、コロナでの貧困から分かるように現実が憲法に追い付いていない。必要なのは改憲ではなく憲法の

   理念の実現。

 

(すえひろ)意見広告ポスターについて、告知。

 →当会が呼びかけ代表団体になること、及び賛同団体になることについて了承。

 

(静岡市九条の会連絡会)時機を見て「総がかり行動」をやりたい。

 

(藤枝市)藤枝では今年4回集会とデモをやった。各回約60名参加。有意義であった。

 

(菊川市)菊川市は街に人が歩いていないのでデモはやらない。横断幕を交差点付近に掲げるのが効果的。市内3箇所に掲げ

 てある。

 

6.次回について

ミニ講義:根本猛代表世話人「感染症と人権」

日  時:2021年9月11日 午後1時30分~

場  所:静岡県弁護士会館2階