コスタリカには弾痕が残る壁が今でも保存されている。
冷戦期は米ソ双方からの圧力で大変だったが、どちらにも与しないことが唯一の外交策であるとして、
1983年に永世的・積極的・非武装中立国宣言。
1986年、当時のオスカル・アリアス大統領が「平和を輸出すべき」とし、
周囲の内戦3か国に対話による解決を呼びかける。ノーベル平和賞。
2004年、アベル・パチェコ大統領がアメリカのイラク戦争支持を表明。
そのことについて、当時大学生だったロベルト・サモラ青年が憲法裁判所に提訴して違憲判決が下され、
戦争支持表明撤回に至る。ロベルトは現在弁護士。日本にも講演で何度も来ている。
【コスタリカの政治理念】
・「警官より教員が多い」、「軍隊じゃない、教育だ」国家予算の30%を占めていた軍事費を教育費に。
・国民が平和国家に誇りを持っている。「軍隊を持たないからこそ平和が作られている」
・学校教育の基軸は、価値観の創造、平和・紛争解決を学ぶ教育、政治参加を勧める教育。
・エコツーリズム発祥の地。手つかずの自然を観光資源としている。
・独裁防止のため大統領は原則1期制。憲法裁判所があり、学童以上であれば提訴可能。
・歴史から学ぶ姿勢。元刑務所を子どもの博物館に。国連平和大学を創設。
Nさん(藤枝)
藤枝には平和団体が10団体ある。市民アクションとして集会、パレード等をみんなで取り組んでいる。
1月23日に市民アクション主催で市民集会とパレードをやった。60~70名参加。19日運動として署名活動も行っている。
Fさん(藤枝)
自治体の非核都市宣言を根拠に、意見書や懇願書の採択を議会に要請することを計画している。
2月議会で藤枝、焼津、島田市議会で通したい。
沖縄の米軍基地が、自衛隊も使用することが決まっていた。
9条が骨抜きにされていく中でどう立ち向かっていくかを考えなければならない。
Mさん(静岡)
コロナで通行人が少ない中、どう署名活動を行っていくかが課題。
署名活動に取り組む中で、核兵器の問題については若い人が敏感になっているように感じる。
Yさん(菊川)
9条改正について、菊川市議会選で公開質問状を全候補者に出して回答をもらった。その内容について詳細の報告。
自衛隊にタガをはめるために憲法に明記すべきという意見にどう対応するかについて、意見を伺いたい。
Sさん(弁護士九条の会)
今でも自衛隊の予算については内容を公開されていない。まずは民主的コントロールを働かせるべき。
Nさん(弁護士九条の会)
自衛隊にタガをはめるために憲法改正を、というのは論理の飛躍ではないか。
ミャンマーの軍事クーデターからも分かるとおり、自衛隊に民主的統制を働かせることが暴走させないために何より必要。
Nさん(世話人)
自衛隊法では内閣総理大臣が指揮権を有している。国民が自衛隊や民主的統制についてどう考えるかが重要。
Sさん(弁護士九条の会)
仮に憲法に専守防衛を明記したとしても、自衛隊を憲法に書き込むこと自体で戦争の根拠となる組織が出来てしまう。
三権分立から外れる組織が出来ることに対する怖さ。今は行政組織の一つとして三権分立の範囲内にある。
全県レベルで行われているポスター、意見広告について進捗の報告。
日 時:2021年5月22日 午後1時30分~
場 所:静岡県弁護士会館
冒頭のミニ講義は、白井孝一弁護士による「コロナ後の社会と平和」についてお話し頂く。